目の前にいる人たちの喜ぶ姿が見たい
目の前にいる人たちの喜ぶ姿が見たい
山中 陽
Q1. 現在の活動
現在は鹿児島県錦江町でゲストハウスよろっでを運営しています。活動は2019年、鹿児島県への移住とともに始まりました。当初は地域おこし協力隊として空き家の利活用をミッションに掲げ、地元住民と協力して空き家を活用したゲストハウスを立ち上げました。現在はその運営に加え、子ども食堂の開催や地元高齢者向けのスマホ教室、移住希望者への情報提供などを行っています。これらの活動を通じ、地域住民や移住者を対象に、新たな交流や支援の場を提供しています。
Q2. 背景にある想い
私の活動の原点には、「新しい交流が生まれる場所を作りたい」という想いがあります。空き家の再生を通じて、地域の特性を活かし、そこに暮らす人々の声を大切にしながら、自らも地域の一員としてこの取り組みを楽しんできました。単に空間を提供するのではなく、人々が自然と集い、出会い、つながりを深められる場を創り出すこと。それが私の目指すゴールです。
さらに、活動を通じて感じるのは、「目の前にいる人たちの喜ぶ姿が見たい」というシンプルな願いです。その瞬間こそが、私にとっての原動力であり、活動を続ける意味そのものです。地元のおじいちゃん、おばあちゃんや近所の子どもたち、そして移住者など、多様な人々と協力しながら、地域の可能性を引き出していきたいと思っています。
Q3. なぜ子ども達に対する取り組みを選んだのか
子どもたちへの取り組みは、元小学校教師という経歴と、子どもが地域を活性化するカギになるという考えが背景にあります。子どもが笑顔で活動すると、地域全体が元気づきます。さらに、子どもを通じて高齢者や保護者との新たなつながりが生まれることも活動の魅力です。子どもを起点に保護者や高齢者とのつながりが生まれ、新たなコミュニティが育まれる様子を間近で見てきました。単に子どもが好きというだけではなく、子どもを中心に据えた活動が、地域の将来を育む基盤になると考えています。
Q4. 地域おこし協力隊からまちづくりに取り組んでみてどうだったか
協力隊としての経験は、まちづくりの基礎を学ぶ大きな機会となりました。空き家の活用やゲストハウスの運営を通じて、地域の人々との信頼関係を築くことができました。その一方で、行政や地域住民との協力の難しさも実感しました。しかし、地域の人々と協力してプロジェクトを進める中で、地域資源を活用し、持続可能な取り組みを生み出す手応えを感じました。
Q5. 今後どうしていきたいのか
今後も「子ども」を軸に活動を続けたいと考えています。一方で、家庭の事情から生活拠点を変えることになり、小学校教師として新たなスタートを切る予定です。地域おこし協力隊で得た経験を活かし、学校内外での活動を通じて子どもたちの成長を支えたいと思っています。将来的には教育と地域づくりを結びつけ、誰もが挑戦でき、それぞれの生き方を尊重し合える社会の実現を目指しています。
Cloud JAPANとの関係
2018年6月:錦江町の政策参与・谷川徹(監事)の紹介で田中惇敏(代表理事)が町を初訪問。空き家活用にまつわる講演を行う。以後、連続講義として定期的に訪問。
2019年1月:田中(代表理事)の講義に合わせて、山中氏が錦江町を初訪問。
2019年4月:Cloud JAPANが錦江町より「錦江町空き家リノベーション及び運営にかかる基本構想策定業務」を受託。以後、3年間関連事業を受託。
2019年4月:山中氏、錦江町地域おこし協力隊に着任。
2019年11月:株式会社燈設立。山中氏が代表取締役、田中(代表理事)が取締役に着任。Cloud JAPANが法人として株主となる。